無職が挑む最終面接。絶望の日々は終わるのか?【転職回顧録-5】

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無職男がたどり着いた最終面接。その中身とは?

その日は朝から落ち着かなかった。

家にいてもソワソワしてしまうだけなので早めに家を出た。2時間も前に最寄り駅に到着してしまった。

二駅前で下車して、喫茶店で煙草を吸いながら気分を落ち着かせた。面接対策のために準備した書類に目を通す。緊張のためか、内容がなかなか頭に入ってこない。

そうこうしているうちに面接時間30分前になった。「やるしかない!」という気持ちで店を出て再び駅に向かった。

指定された時間の10分前に会社に到着。

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一次面接のときに会社までの道のりを入念に下調べをしていたので、道に迷うことはなかった。

入り口のインターホンで面接に来たことを告げると、「middle-manさんですね。お待ちしておりました」と言われ前回と同じ女性が部屋まで案内してくれた。

この「お待ちしておりました」の一言が最も緊張する。最後の戦いがいよいよ始まるような気がする。

緊張して面接室で待機していると、三名の面接官が入室してきた。

二名は前回と同じ面接官、そしてもう一名は見たことのない人。おそらくはこの人が会社のトップなのだろう。

比較的穏やかな雰囲気のなか、面接は進められた。

内容は前回の簡単なおさらいと雑談。

「趣味はなにか」

「休日の過ごし方」

「携帯電話は使いこなせるか」

「これまでどんな仕事をしてきたか」

あまり特徴的な内容は質問されなかったが、この質問事項の趣旨はきっと、会話のやり取りが普通にできるかどうかをチェックしていたと思われる。

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日本人なら、日常会話が当たり前にやり取りできるのは当然かもしれないが、実際はそうでもない。

何回か転職して分かったことだが、ちょっとした雑談でも会話が噛み合わないひとは結構多い。

日本語としてのやり取りはもちろんできるのだが、冗談が通じなかったり空気感がおかしかったり、円滑な意思疎通ができない人は結構いるからだ。

笑うところは笑う。これができれば問題ないと思う。

そして最終面接。まさかの展開へ。

さて、この面接では無難に受け答えすることができ、大きな失敗もなく面接終了。

ホッとしていると、「では、今週中に課題を提出していただきます」とまさかの一言。

課題の提出は全く想定していなかったのでかなり戸惑った。課題の内容自体は、やってできなくはないものだったが、分量が多く、ある程度のリサーチも必要だった。

ここはやるしかない!

帰路、喫茶店で一服することなくすぐに本屋に立ち寄り、参考になりそうな本を購入した。

課題内容の説明を聞いた時は問題なくできそうだとタカをくくっていたが、実際にやってみると結構骨が折れる。

しかも期限は二日後だ。お茶を濁すこともできたが、ここでしっかりしたものを作りこめば、逆にチャンスにつながる。

ほぼ丸二日間、徹夜でなんとか仕上げた。構成、誤字脱字など間違いのないことを何度も確認して、祈るような気持ちでメール添付にて提出した。

それからというもの、合否が分かるまでは気が気ではなかった。

何をやってもソワソワして落ち着かない。気に病んでも仕方がないこととは分かってはいるが、マイナスな気持ちが頭をもたげてくる。

大学受験のときと同じような気分だが、あの時は数学がメインだったので、答えがあっているかどうかはハッキリと分かった。しかし、今回はそういう類のものではない。

どちらかというと小論文に近い。結論は人によって異なる。

こういった場合、導き出した結論の内容にはそれほど重きは置かれない。むしろ、その過程が論理的であるかどうかが問われる。

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たとえていうと、A→B、B→C。だからA→Cという感じ。

私は中退した大学院でこうした論理的な結論を導き出すトレーニングを受けていたので、その点には自信があった。しかしそれでも、再就職がかかった課題でそれを実現できたかどうかには不安は残った。

せっかく時間をかけてここまで来たのに、ここで失敗したらそのダメージは計り知れない。しばらくは立ち直れないかもしれない。

最悪のパターンが頭をよぎる。

「もしここがダメなら、また一からやり直しか。」そんな気持ちで、またハローワークに足を運んだ。(回顧録-6へ)

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