Cafe de 無職

~40代、50代の無職が集う場所~

転職回顧録-42

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引継ぎ兼OJTの初日を終え(転職回顧録-41を参照)、YさんもZ君も疲れたようだ。

だが、ここは頑張ってもらうしかない。

この日の訪問先はいよいよ、鬼門である郊外の顧客先を回る。
なぜ鬼門かというと、この郊外を回ることがきっかけとなり、私の仕事へのモチベーションが下がり始めたからだ(転職回顧録-3234を参照)。訪問件数を稼ぎ、なおかつ新規サービス契約をとらなければならないのは、とてもつらい仕事だった。

このことを二人にも話そうか迷ったが、先入観を持ってほしくなかったので、あえて黙っておくことにした。

さて、郊外を回るにあたり結構な距離を歩くことは、事前に二人には伝えておいた。それに備えてYさんはヒールの低い歩きやすそうなパンプスでやってきた。やる気は十分のようだ。ちょっとした遠足気分かもしれない。

いざ、会社の最寄り駅から三人で電車に乗り込む。
電車に乗ること40分。そこからバスに揺られて30分。その後20分歩く。約1時間半の移動だ。この辺りまでくると、都内とは思えないほど田んぼや畑が多い。

この日の一件目も前日のようにある程度までZ君に話を進めてもらい、途中から私にバトンタッチした。
横で話を聞いていたYさんは若干緊張した面持ちだったが、彼女がいることで場の雰囲気が少し和んでいる気がした。
男性社員ばかりよりも女性もいた方が、場の雰囲気がやわらかになっていい影響が出るのかもしれない。

そして肝心の結果はというと、新規サービスの申し込みには至らなかった。
しかし、こうした遠方のお客さんの所までいくのも二人にとってはいい経験になったのではないだろうか。

そして二件目。
インターホンで担当者を呼び出す役割をYさんにやってもらうことにした。
彼女は私からのいきなりの無茶ぶりに驚いていたが、引き受けてくれた。

その場で5回ほど練習を行い、準備万端の状態でいざ本番。
最初とは思えないほどスムーズだった。やはり学生時代に接客業のアルバイトをしていた賜物だろう。Z君も驚いていた。

続いて三件目。
担当者の呼び出し役は先ほどのとおりYさん。
そしてZ君にはこれまでに加えて、私が行っていた役割の約半分を担当してもらうことにした。つまり、私に代わってZ君が、サービスの説明や提案をお客さんに行うことになるのだ。
この役割分担を確立することができれば、私の作業は随分と楽になるし、彼らにとっても大きな経験となるだろう。

そしていざ本番を迎えた。
まず、Yさんによる担当者呼び出しは問題なく終わった。
次はいよいよZ君の番だ。

相手先担当者との名刺交換を済ませ、みなで席に座る。
彼の緊張は誰の目から見ても明らかだった。
その気持はよくわかるが、これは誰もが乗り越えなければならない壁なのだ。
もし何かあったときはフォローをしなければならないので私も緊張する。
半ば祈るような気持ちで彼の隣に座り話を聞いていた。

案の定、噛みまくりで今一つ要領を得ない。そして頃合いを見計らい助け舟を出した。これでは契約を取ることは望めないが仕方ない。
入社したての頃はそんなものだ。人材育成のための授業料だ。

三件目の訪問終了後、Z君は、昨日とは打って変わって凹んでいた。
それを私とYさんとでなだめすかしながら次の訪問先へと向かうのだった。(転職回顧録-43へ続く)

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