無職中年男は受験生を見て奮起した【転職回顧録-フリーター編20/36】

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あらすじ

工場と塾でのダブルワークが終了した私。

そこからは塾一本でアルバイトに専念する傍ら、ひたすら求人に応募する日々が続いた。

そして、受験に向けて一生懸命に勉強している子供たちの姿を見て、私が感じたこととは?

ダブルワークの終焉

父の上京後(無職中年は母親の気持ちに涙が出そうになった。【転職回顧録-フリーター編19/36】を参照)、早く再就職しなければという思いを強くしたものの、だからといってすぐに決まるわけではない。

できることと言えばせいぜい、応募書類のブラッシュアップと応募件数を増やすことだ。

せっせと応募しながら、企業からの返信を待つ日々が続いた。

そうこうしているうちに、工場でのアルバイト期間が終わりを迎えた。

ここは非常に働きやすかったが、契約期間が終わってしまってはどうしようもない。

次のアルバイトは未定なので、私のダブルワークはあっさりと終わりを迎えることとなった。

最終日の帰りは、親しくしていた人と少し呑みに行くことになった。

そして、その人の身の上話やこれからのアドバイスなどいろんな話をしてもらった。

人には色々な物語があるものだ。こういう話は聞いてみなければわからない。
早く仕事を見つけるようクギを刺されながら、ささやかな呑み会が終わった。

工場での仕事が終わったことでダブルワークができなくなってしまったので、収入面での不安はあった。

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無職40代男、塾講師のアルバイトを頑張る

しかしこの時、幸いにも受験シーズン直前で、冬期講習の時期だった。
そこで塾には、授業を可能な限り担当したいと伝えた。

この希望は受け入れられ、通常の倍近い数の授業を担当することになった。

また、ありがたいことに、授業以外にも事務作業を手伝うことができ、なんとかこれまでと変わらない収入を確保できる目途がついた。

文字通り朝から晩まで働きづめだが、ここは耐えるしかない。

それにしても、受験生の授業を受け持つということは非常に責任重大だ。

合格するかしないかでその子の将来が変わってしまう。

私は細心の注意を払って授業を行うことにした。

なかには、実力的に志望校に合格できるかどうか不安な生徒もたくさんいた。

そういった生徒にはとことん付き合って、なんとか初歩的な理解だけでもできるよう努めた。

塾の風景

1月や2月になると、生徒たちの進路の話をよく耳にする

推薦で進学先が決まった子や、直前で志望校をランクダウンする子など様々だ。

数ある選択肢から最適な一つを選んで受験するのか、それをコンサルするのが塾の役目だが、将来がかかっているだけに軽々にアドバイスできない。

それに比べて私が受験生だった頃は選択肢が限られていたためあまり迷うことはなかった。

しかし都会の子は事情が異なる。

学校数が多い分だけ偏差値が細分化されて設定されており、判断が非常に困難だ。

そうした選択肢に悩んでいる一人の男子生徒がいた。

彼はトップレベルの進学校を志望していたが、客観的に見てそこまでのレベルにはないように思えた。

しかし毎日のように塾で自習しており、とにかく頑張っていた。

聞けば、模試の判定も徐々に上がってきているという。
こういう子はたとえ志望校に落ちてしまったとしても、この経験が後に活きるだろう。

果たして、こういった子供たちの結末がどうなるか、非常に興味があった。

正直に言うと、このときの私は、自分の再就職活動を度外視するほど授業に力を入れていた。

しかし、合格のため必死になって勉強に取り組む生徒を見ていると、私ももっと頑張らなければならないと気持が引き締まる思いがした。

「この子たちと一緒に、笑って春を迎えたい」との気持ちを新たにした。

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◆ 転職回顧録-フリーター編20/36へ続く↓↓

塾長からある受験生の指導を依頼された。その受験生の困った要望とは?

場当たり的な入試対策を行った結果...【転職回顧録-フリーター編21/36】
古文が全くできない生徒の指導をしてほしいという。しかも本試験は三日後に迫っている。 そもそも私は理系科目の指導が中心で、古文は全くの専門外だったため断ろうと思ったが、対応できる先生が一人もいないのでなんとかしてほしいそうだ。
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