仕事のできないAさん【転職回顧録-外伝3/7】

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あらすじ

アルバイトリーダーとなった私。

クセの強いメンバーと衝突しながらもなんとか職責を全うしていたが、もうアルバイト契約を更新しないことにした。

さて、誰が私の後任になるのか!?

アルバイトの契約更新、もうしません!

次の更新まではあと一ヶ月ほどあるので、その間に後任のリーダーを決めてほしいと上司に伝えた。

一応、慰留はあったものの最終的には了承してくれた。

そうなると、困るのは上司の方だった。

後任の適任者がいなかったからだ。

順当に行けば、次のリーダ―は先輩三人のうち誰かということになるが、この三人に対する上層部からの評価はあまり高くはないようだった。

というのも、指示通りにしか動けないことが原因らしい。

これは私が彼らに抱いていた印象と同じだった。

どうやら、私がいきなりリーダーになったのは、そのあたりが大きく影響していたようだった。

かといって、新たに人を雇うというような余裕もない。

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だれが次期リーダにふさわしいのか!?

そこで社歴を優先的に考慮して、やむなくAさんが次期リーダーに選ばれることになった。

この人事が決まった時、Aさんは随分喜んでいるように見えた。

おそらく私と同じように、正社員登用の道が開けてきたと思ったのではないだろうか。
おそらく彼からすれば、新参者の私がリーダーになったのは、内心面白くはなかっただろう。

そして、ここから私の引継ぎが始まることになる。

そもそも私がリーダーの引継ぎを受けた時は内容が非常に断片的で、それ以外はほとんど手探り状態でやってきた。

後で分からないことが出てきたときは前任者に電話で質問したり、過去の資料を掘り返しながら必死だった。

正社員と同等の仕事内容をやってきたという自負もある。

しかし、それをAさんにも強要するつもりはなかった。
時間の許す限り、私が作った作業の手順書をもとにリーダー業務を引き継いだ。

しかし、それには大きな問題点があった。
それはAさんの仕事の雑さとオフィスソフトのスキルがあまりに低いことだ。

彼は仕事は確かに早いのだが、あまりにおおざっぱだ。

具体的にどのあたりが雑なのかというと、数字の扱いが適当だ。

Aさんで大丈夫か!?

彼から提出された資料は大体の場合、データのつじつまが合わない。

記録漏れがあったり、不必要なデータが入っていたり…そういったことが日常茶飯事なのだ。

たとえば、リーダー業務の内容の一つに、定期的に作業結果を数値化して、レポートに落とし込む作業がある。

しかし、ほぼ毎回、Aさんの作業結果のところで数字の整合性が取れず、何度も泣かされた。

そのたびに私が全データをひっくり返してなんとか形にしてきたのだ。

これには大きく二つの原因があると思われた。

まず一つ目は、エクセルに関する知識や各種ツールの操作への理解が不十分なことだ。
なにせAさんは、CSVや簡単な関数さえも理解できていない。

重要なポイントは伝えたはずなのだが、自主的に勉強したりしている気配は見えない。

何度か注意してみたのだが、そういったヒューマンエラーが解消されることはなかった。

二つ目は、後工程のことを考えて丁寧に仕事をするという姿勢や、確認するという概念が欠けていることだ。

とりあえず数字が入っていればあとはリーダーが何とかしてくれるという意思が透けて見えた。

上記の二つは結構致命的なことだが、はたしてAさんはこれらを克服できるのだろうか。

そんなこともあり、今後、集計作業でトラブルが発生したとき、Aさんが対応できるかどうか怪しい。

とても大きな不安が残る。上司にはそのことを伝えた。

すると、その上司もかなり不安な表情をしていた。

念のため、必要なことは紙に書いてAさんに対処法をレクチャーしたが、どれだけ役に立つのだろうか。

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◆ 転職回顧録-外伝3/7へ続く↓↓

引継ぎ終了。Aさんが主導となっていよいよ業務本番を迎えた。はたして無事に仕事を終えることができたのか?

Aさん、仕事から逃げる。【転職回顧録-外伝4/7】
私がいつもやっている仕事のデータ集計を行ってもらうことになった。この作業結果は、実際にクライアントへ納品する書類のひとつとなる。
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