ダメ営業マンはクビになった。また無職になった。【転職回顧録-44】

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そして退職日を迎えた

これまで一ヶ月と少しかけて事務処理的な引継ぎや外回りの引継ぎ兼OJTをやってきた。

この二人も少しづつ仕事に慣れてきたようだ。

忙しくはあったが、マツダくんやオタクさんと一緒に仕事したことは純粋に楽しかった。

さて、勤務最終日というと社内でゆっくりという感じだが、この会社は違う。

最後の最後まで外回りだ。

まあ、社内の雰囲気が窮屈で息が詰まりそうなだけに、外周りをしていた方が気が紛れていいかもしれない。

まぁ外回りといってもこれまでかなりの件数を回ってきたおかげで、この最終日は少なくて済んだ。

しかも訪問先はこれまでと違い都心のお客さんばかりだ。

めんどくさい郊外のお客さんを先にすまして、最終勤務日は都内を回るだけでいいように調整していたおかげだ。

その日は大きなトラブルもなく無事終了した。

残念ながらこの日も契約を取ることはできなかったが、これまでの収穫と言えば、マツダくんとオタクさんの二人が成長してくれたことだ。

この二人と外回りを始めたころに比べれば、このときの二人の仕事ぶりは雲泥の差だ。

すぐにでも一人で外回りできるかと問われればやや不安が残るが、少なくともあと1、2週間くらい経験を積めば十分こなせるようになるはずだ。

ふと時計を見ると三時だった。ちょうど小腹がすく時間だ。

ぜひおやつを食べたい。

ということで、ファミレスでケーキでも食べながらゆっくりしながら話でもしようということになった。

これまでハードな外回りをこなしてきたのだから、最終日くらいはこんな時があってもいいだろう。

おかげで三人で楽しい時間をすごすことができた。

世間話に花を咲かしていると夕方になった。
そろそろ帰社しようかと三人で歩いているとき、ふとビル群を見上げた。

私は今日、この会社を辞める。

その選択自体に後悔はないが、再び都会で働くことはできるのだろうかという気持ちが沸いてきて、少し不安になった。

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帰社後、書き残していた引き継ぎ書を完成させた。

そして、引き継ぎ書と合わせて勤務最終日の日報も一緒に作成した。

なんかバカバカしかったが、とりあえずは二人の成長ぶりを中心に報告することにした。

これで私のやるべきことは全て終わった。

社長や上司に最後のあいさつをして、会社を出た。

いい思い出などほとんどなかった会社だったが、それでも少し感傷的になった。

そうして一階でエレベータを降りると、そこにはマツダくんとオタクさんが待っていた。
私と飲みに行こうとここで待っていたらしい。

そこで少し離れたお好み焼き屋に行くことにした。

まずはビールで乾杯したものの、はたして何に乾杯するのかわからなかった。
とりあえず、これからの自分に乾杯ということにした。

そこから二時間ほど他愛もないことを話し、そろそろお開きという雰囲気になったとき、二人が手袋をプレゼントしてくれた。

この二人にはこれからもがんばってほしい。

しかし、この会社は新卒同様の彼らにとっては酷な職場かもしれない。

いや、彼らよりもずっと社会経験のある私ですら追い込まれたのだから、絶対に酷なはずだ。

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そこで、「もし自分が潰れてしまいそうなときは、迷うことなく転職すべきだ」ということを最後の言葉として二人に送った。

仕事を辞めてスッキリはしたものの、帰り道に一人で歩いていると、これからの生活に対する不安感が湧き上がってくる。

さあ、これからどうするか。

とりあえずバイトでも探すかと考えながら帰りの電車に乗りこんだ。

◆ 転職回顧録-45へ続く↓↓

40代無職中年男のアルバイト探し。そして転落人生。【転職回顧録-45】
退職してすぐにアルバイト募集サイトに登録した。自分の年齢を4△歳と登録するのがためらわれた。
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