塾講師のアルバイトに応募。模擬授業というまさかの採用試験【転職回顧録-フリーター編5/36】

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ここまでのおさらいと今回のお話

塾講師のアルバイトに応募してみた。

そして筆記試験を受けたところ、先方から思いがけない連絡が来た。

それは模擬授業!

全く予期していない事態に私は焦ったが、ここはやるしかない!

そこで私が考えたのは、少しでも分かりやすい授業となるようにオリジナルの小道具を作り、準備万端で授業に臨んだ。

はたして生徒たちの反応はいかに?

そして講師としてアルバイトに採用されるのか?

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授業開始!

いよいよ塾での模擬授業が始まった!

教室にはすでに10人ほどの生徒が席につい授業の開始を待っていた。

さらに、この模擬授業のチェック担当者が教室の後ろに立ってる。

そんな状況で、私は半端じゃなく緊張していた。

しかし、授業をする以上、そんな素振りを見せることはできない。

まずは出席の点呼を取りながら時折ジョークを入れることで緊張をほぐしていった。

そして授業開始。

最初は、チェック係の姿が気になってしょうがなかった。

しかし、生徒に分かりやすく伝えるということに集中して授業していると、次第にチェック係の存在は気にならなくなってきた。

それと同時に喉の調子も上がってきたようで、スムーズに発声できるようになってきた。

雑談を交えながら生徒の学力レベルを探ってみると、因数分解以降の理解が怪しいことが分かった。

つまり、教科書の内容をほとんど理解できていない。どうやら事前に聞かされていたよりも、学力レベルは低いようだ。

しかしそこを何とかするのが講師としての腕の見せ所。

持参した小道具を駆使しながら噛んで含めるように教えていった。

授業開始後20分ほど経過すると、内容をボンヤリと理解し始めてきたのだろうか、生徒の顔つきが少しづつ変わってくるのが分かった。

生徒のこうした変化を見るのはとても面白い。

頑張って小道具を作ったかいがあったというものだ。

案外、教えるという職業は私に向いているのかもしれない。
学生時代、教員を目指していたら、また変わった人生を歩んでいたのだろう。

授業を終えて

そして予定していた1時間が経過し、授業を終えた

不思議なもので、講師と生徒とでは時間の感覚がまるで違う。

生徒として講義を聞いていたときは時間が経つのが妙に遅かったが、講師として教える側になると、時間が経つのが恐ろしいほど早い。

本当にあっという間だった。

きっと授業に臨む姿勢の違いによるものなのだろう。

予定していた内容は全て解説し終わったが、はたしてそれは生徒にとって分かりやすいものだったのだろうか。

しかし、終わってしまったものはしょうがない。授業の評価は生徒やチェック担当者に委ねることにした。

あそこをもうちょっと掘り下げればよかった
私
ここはもっとゆっくり解説すればよかった
私

簡単に挨拶をすませて教室を出て、講師控室で一息ついていると、頭の中に色々と反省点が浮かんでくる。

なんなら、もう一回やり直したいくらいだ。

そうこうしていると、先ほどのチェック係の先生が部屋に入ってきたので、その人と軽く雑談を交わした。

採否の結果は、後日、連絡をくれるということになった。

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できる限りのことをやった。

だからこそ結果を早く知りたかったが、もう少し待つしかない。

他の塾にも応募でもしながら連絡を待つことにした。

「やったことのない集団授業でも、いざやってみるとそれなりにできるものだ」などと思いながら、久々の心地よい疲労感を味わっていた。

さて、この日受け取った日当はいくらにもならないが、帰りにこのお金で牛丼を食べることにした。

その日の牛丼はいつもよりおいしかった

帰宅後は妻に今日の出来事のことを話し、翌日からまたアルバイトに応募する日が続くのだった。

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◆ 転職回顧録-フリーター編6/35へ続く

気になる採否の結果連絡。遂にその時がやってきた。

40代無職中年男、塾講師のアルバイトに採用決定!【転職回顧録-フリーター編6/36】
個別指導型の塾講師アルバイトにも応募してみた。思いがけず話が盛り上がり、1時間以上も話し込んでいた。
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