【無職中年男は再就職できるのか? 転職回顧録-50】無職中年男が塾講師のアルバイトに挑戦した結果…

◆人気記事◆

いよいよ塾での模擬授業が始まった!

教室にはすでに10人ほどの生徒が席についていた。
私も生徒も、お互い初めて見る者同士だ。
そして、この日の模擬授業のチェック担当者が教室の後ろに立ってる。

私も生徒も緊張していたが、講師である私は、そんな素振りを見せることはできない。
とりあえず、点呼を取りながらも時折ジョークを入れることでお互いの緊張をにほぐしていった。

さっそく授業開始。

最初は、授業のチェック係の姿が気になってしょうがなかった。

しかし、生徒にいかに分かりやすく伝えるかということに集中して授業していると、次第にチェック係の存在は気にならなくなってきた。

スポンサーリンク

それと同時に喉の調子も上がってきたようで、声が遠くまで響くようになってきた。

雑談を交えて生徒に問題をふりながら、個々の生徒の学力レベルを探ってみた。

さすがに九九くらいはできていたが、因数分解以降の理解が怪しい。
つまり、教科書の内容はほとんどわかっていないということだ。

どうやら事前に聞かされていたよりも、学力レベルがかなり低いようだ。

しかしそこを何とかするのが講師の腕の見せ所。
持参した小道具を駆使しながら噛んで含めるように教えていった。

授業開始後20分ほど経過すると、内容をボンヤリと理解し始めてきた生徒の顔つきが少しづつ変わってきた。
講師として、生徒のこうした変化を見るのが面白い。

頑張って小道具を作ったかいがあったというものだ。

案外、教えるという職業は私に向いているのかもしれない。
学生時代、教員を目指していたら人生はまた変わっていただろうなぁ。

そして約束の1時間が経過し、授業を終えた

不思議なもので、講師と生徒とでは時間の感覚がまるで違う。

生徒として講義を聞いていたときは時間が経つのが妙に遅かったが、講師として教える側になると、恐ろしいほど時間が経つのが早い。

本当にあっという間だった。

きっと授業に臨む姿勢の違いなのだろう。

スポンサーリンク

さて、予定していた内容は全て解説し終わったが、はたしてそれは生徒にとって分かりやすいものだったのだろうか。

「あそこをもうちょっと掘り下げればよかったか?」
「ここはもっとゆっくり解説すればよかった」

その評価は生徒や授業のチェック担当者に委ねることにした。
あえて生徒に授業の感想を聞かず、簡単に挨拶をすませて教室を出た。

講師控室で一息ついていると、頭の中に色々と反省点が浮かんでくる。
なんなら、もう一回やり直したいくらいだ。

そうこうしていると、先ほどのチェック係の先生が部屋に入ってきたので、その人と軽く雑談を交わした。
この日の結果は後日連絡をくれるということになった。

できる限りのことをやった。
自信もある。

スポンサーリンク

結果を早く知りたかったが、もう少し待つしかない。

他の塾にも応募でもしながら連絡を待つことにした。

さて、この日受け取った日当はいくらにもならないが、帰りにこのお金で牛丼を食べることにした。

「やったことのない集団授業でも、いざやってみるとそれなりにできるものだ」などと思いながら、久々の心地よい疲労感を味わっていた。

その日の牛丼はいつもよりおいしかった

帰宅後は妻に今日の出来事のことを話し、翌日からまたアルバイトに応募する日が続くのだった。(回顧録-51へ続く)

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする