【無職中年男は再就職できるのか? 転職回顧録-60】無職40代中年男が数学の授業で初めての試みをした結果…

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勉強合宿二日目

4時半に起床した。
結局2時間くらいしか眠れなかった…

講師は5時に集合し、今日一日のミーティングや準備をすることになっていた。
講師控室に集まってきた先生はみな眠そうだ。

その後、生徒と講師は全員ロビーに集合して朝礼をすました後、ホテルの近くにある公園に移動する。
外は身を切るような冷たい風が吹いているが、それがまたいいのだろう。

みんなで体操をして、まだ寝ぼけている頭と体を一気に目覚めさせる。

こんな時、講師は眠そうな顔を見せるわけにもいかず、はつらつと元気にしていなければならない。

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普段ならこんなこと絶対にしないのだが…

体操が終わり宿舎に戻ると、朝食前に簡単な計算問題を解かせる。
まさに勉強合宿ならではの試み。

私はその様子を横で見ながら「最近の受験生は大変だ。私の時はこんなことはなかった」と内心同情していた。

そもそもなぜ勉強合宿が流行っているのだろうか。
合宿をやらなければ受験に対応できないくらい、入試レベルが上がっているのだろうか?

いや、違う。
単に合宿は利益率がよく、保護者に向けた宣伝にもなるからだと私は思っている。
また、冬の閑散期に大口の予約がとれるとあって、ホテル側からの売り込みもすごいようだ。

まさに、塾業界と観光業界の思惑がピッタリと一致している。

合宿に参加したからと言って成績が急上昇するものではないので、私個人的には、勉強合宿への参加はあまりおススメはしない。

引率側から見た勉強合宿

さて、生徒が問題を解いた後、講師はその結果を公開して成績上位者を張り出し、生徒のモチベーションアップにつなげる。

当たり前の光景だが、これを実現するため、講師は生徒の倍近い作業量をこなすことになる。
採点する光景はまさに戦場のようだ。

短時間で大量の答案をチェックし、それぞれに一言コメントを付け加えて採点する。
その後、集計したものを印刷し、各教室に結果を張り出すのだ。

昔見たドラマのワンシーンそのものだ。
まさか自分がそれをすることになるとは思わなかった。

そして体操と小テストが終わると、やっと朝食にありつくことができる。
生徒にとって、この食事のときだけが一息つける時間だ。

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しかしそれは生徒だけの話であって、引率者はこんなときも生徒一人一人に注意を払っておかなければいけない。

まず、体調不良者の有無や、アレルギー持ちの生徒のおかずに忌避すべき食材が含まれていないことを確認する必要がある。

講師は一口か二口朝食を食べるごとに、生徒のテーブルを巡回しているような状態だった。
もっとゆっくりたくさん食べられるかと思っていたのに…

もちろん生徒達も、ノンビリとできるほどの時間はない。
なにせ、スケジュールがタイトなのだ。

盛りだくさんの授業と演習を予定とおりこなすため、朝飯を20分ほどでかき込むように食べる。
食事を終えた生徒たちはいったん自室に戻り、息つく暇もなくテキストとノートを持って教室に向かう。

ちょっと可哀想ではある。

個人的には食事の時間をもう少し長めにとってあげたほうが気持にメリハリがつくと思うのだが、これは甘い考えなのだろうか。

面白そうな授業形式を考えてみた

慌ただしい朝食が終わるとさっそく、授業が本格的に開始する。
実は講師としては、この授業の時間が一番楽しい。

さて、この塾では、ある程度のカリキュラムは決められているものの、その進め方は講師に一任されている。

そこで、マンネリ化を防ぎ、楽しんで勉強してもらうため、変わったアレンジをいつもの授業に加えてみた。

それは、数学の授業をグループディスカッション形式でやってみることだ。

まず、1クラスを3~4つのチームに分けて、共通の文章問題を解かせる。
そしてその結果を発表させて競わせるという、チーム対抗戦だ。

授業だけだと退屈してしまうこともあるが、こうしたグループ学習であれば全員が参加することになり、各自が興味を持ちながら問題演習に取り組むことを狙ったものだ。

またそれだけでなく、将来入社試験を受ける際、必ずと言っていいほどグループディスカッションが行われる。

そういったことも加味してこの方式を導入してみた。

社会科などではこうした授業形式はよく耳にするが、数学でやるとどうなるか興味もあった。

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すると、これが思いのほか好評だった。

みんな生き生きとした表情で、あーでもないこーでもないと議論しながら問題に取り組んでいた。
ひっかけ問題を適度におりまぜ、少し歯ごたえを出したのもよかったのかもしれない。

その姿を遠巻きに見ていると、普段はおとなしめの子供が、意外にもリーダーシップをとってチームを引っ張っていたりする姿を見ることができた。

普段は見ることができない一面を見ることができ、私自身も非常に面白かった。

そんなこんなで怒涛の合宿二日目が終了した。

この日も忙殺された一日だったが、生徒の様々な側面を発見することができ、収穫のある一日だった。(回顧録-61へ続く)

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