【転職回顧録-76】やけくそで受けた家具工房の面接

面接案内の連絡が来ていた家具工房。(転職回顧録-75を参照)
未経験職だけに業界のことは右も左も分からない。
100%興味だけで応募した。

先方からしてみると、なぜ私が応募してきたのか皆目見当もつかなかったことだろう。
求人案内に“応募者全員と面接します”と謳ってしまっただけに、書類選考で落とすわけにもいかないし、なおかつ交通費として1000円を払わなければならない。
至極迷惑千万な応募者だ。

しかし、そんなこともお構いなしに応募しなければならなかった私もそれなりに精神的に追い詰められていたのだ。

そして電車で揺られること1時間。
降りたのは今まで行ったこともない土地の駅だ。
地図によると、場所はここから徒歩10分ほど。
外見は工房らしくなく、普通の雑居ビルの一室だ。

応募したのは自分自身とはいえ、どんな会社なのだろうと不安を覚えた。

受付で挨拶を済ませて通されたのは、事務所の奥にある応接室のような場所だ。
特にパーティションで区切られているわけではなく、革張りのソファーとテーブルがあるだけのスペース。

面接してくれたのは社長だ。話を聞くと、先代の息子さんということだった。

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仕事内容は、求人内容と同じく、家具や椅子の修理を主に請け負っている会社だ。
主に大手の会社からの依頼が多く、個人の依頼はほとんどないそうだ。
実際の作業はここから歩いて数分の場所にある工場で行っているという。

定型通り、志望動機を聞かれた後、なぜ私が応募したのかを聞かれた。
事前にもっともらしい理由を考えてはいたのだが、あまりにもこれまでの経験とかけ離れた職種のため、いいアイデアが浮かばなかった。

そこで、自分の現在の状況を伝え、幅広い業種に目を向けてみたところ、興味のあるこの分野で再出発してみたいということを話した。ダメもとだ。

すると、社長さんはこう言った。
「うちは職人さんが多く、言葉遣いも荒い。あなたの経歴ではその環境に馴染むことは難しいかもしれない。」
まったくもってその通りだ。

しかし、はいそうですかと食い下がっては何のために来たのか分からない。
礼儀として形だけでも食い下がり、それでも頑張りますと私は答えた。
そして15分ほどの面接が終わり、帰り際、交通費として1000円を受け取り帰路に付いた。

まあ、落ちているだろう。
手応えというものを全く感じなかった。
そして、40代の未経験者が続けていくのは難しいと言ってくれた社長に感謝した。
私があまりに無謀すぎたのだ。

その日は、そのまま塾に行き、3コマほどの授業をこなした。
授業そしている最中もなぜか、今日のことが頭を離れなかった。
工房のことではなく、私はこの先の進路のことだ。

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「破れかぶれで応募したとしてもうまくいくとは思えない。とはいえ、希望しているような職にはもう就けないのかもしれない。」

不安で押しつぶされそうだった。

気持が沈み込みんでいたので授業がしんどかったが、それをなんとかこなして帰宅すると、工房からメールが届いていた。分かっていたことだが、不採用の連絡だ。
結果を知らせてくれるだけありがたい。

さて、これからどうしたものか。

そんななか、週末に大規模な転職フェアが開催されることを知った。
期待はしていないが、何もしないよりはいいだろう。
沈みがちな気持ちをリフレッシュしたかったとうこともあるし、もしかしたらその場で面接のアポイントが取れるかもしれない。
なにより、大勢の転職希望者を見ることで自分の発奮材料となりそうだ。

そこでさっそく参加予約を申し込み、週末の開催を待った。(回顧録-77へ続く)

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