40代無職中年男、いきなりの困惑【転職回顧録-管理職編2/16】

初日を無難に過ごし、いよいよ二日目。

前日と同じように座学で一日を過ごした。

しかし、早くも不可解な出来事が起きた。

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まず、直属の上司がいない。そしてなんと、雇用形態が正社員ではない可能性が!

これは明らかにおかしい。

あらためて雇用契約書の内容を確かめてみると…

不可解な雇用契約書

直属の上司が見当たらない理由が判明した。

なんと、私が入社する一週間前に契約期間満了のため退職していたのだ。

「契約期間満了?」

退職理由として、正社員に「契約期間満了」という文言は使わないはず。

ということは、私の上司となる人はそもそも契約社員だったのか?

そうだとしたら、私の雇用形態も確認しておかなければならない。

この会社は業界では名の通った企業であり、そのあたりは間違いのないはずなのだが…

そこでさっそく雇用契約書を見せてもらうと、「とりあえずこれで…」と言いながら書類を渡してくれた。

じっくりと内容を確認してみると、そこには試用期間三か月の正職員と記載されていたものの、給与の欄が空白になっていた。

そんな雇用契約書は見たことがない。

こんな書類はお話にならないので、どういうことか尋ねてみると、給与額はほぼ固まっているが、最終的に社長の承認がいるそうだった。

しかし、社長が出張して不在のため、戻り次第、なるべく早く正式な契約書を作成して渡してくれるということだった。

私ももう少し、事前に話を詰めておけばよかった。

ただ私はここで働きたいし、正社員としての身分も確認できたので、色々な不満はあったが、そこは目をつぶることにした。

しかし、それでもまだ、大きな不安が一つ残っていた。

それは、私の上司がいないということだ。

つまり、業界未経験かつ新任の私がいきなりこの事業部の責任者になってしまうということを意味するからだ。

正直、これには焦った。

そもそも私は一連の事情を全く知らされていなかった。
寝耳に水とはこのことだ。

もう訳が分からない。
こんな組織があり得るのか?

たしかに私はマネージャー職として入社したのだから、ゆくゆくはそうしたポストに就くことも視野に入れておくべきなのだろうが、この段階でいきなりというのは、いくら何でも乱暴すぎる。

見方を変えればものすごいチャンスではあるが、何も知らない男にいきなり務まるような仕事ではない。

とてつもなく大きな不安がよぎってきたが、「大丈夫、私ならできる」と自分を言い聞かせた。

それにしても、雇用契約書の発行が遅れていたり、直属の上司が一週間前に退職していたり、なんとも怪しい雰囲気が漂いだした。

一体この組織はどうなっているのか?

そこで、同期入社の例の人にも様子を聞いてみることにした。
この人は見た目がクマのようなので、「熊さん」と名付けることにする。

こういう時に同期入社がいると心強い。

メールで連絡しすると、熊さんもちょうど帰宅するところだったので、昨日の喫茶店で待ち合わせすることにした。

先に店に入って5分ほど待っていると、彼がやってきた。

挨拶も早々に、今日の出来事を熊さんに話してみると、上司がいなかった件は別として、雇用契約書の件は私と同じだった。

たしかに初日、給与は少なくとも~円以上として決定しているが、どの程度まで上積みできるか検討中であることは聞いている。

ここは会社を信用して、もう少し待ってみることにした。

いつまでたって発行してもらえない場合は職を辞するだけだ。
そんないいかげんな職場で勤めていても、後々大変な状況に追い込まれるのは自分だ。

やはり、会社の実情というものは、実際に入社してみないと分からないものだ。

どんな中小企業でも、そのあたりはもうちょとしっかりしているものと思っていたが、まさか、この会社がそれに劣るような対応しか取れないとは…

まあでも、熊さんにこのことを相談してよかった。

それにしても直属の上司の退職を事前に知らせてもらえなかったことは解せない。

後日、この裏事情に至ったとんでもない真相が明らかとなる…

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◆ 転職回顧録-管理職編3/16へ続く↓↓

色々と不可解な点があったものの、私はマネージャーとしての仕事に手を付け始めた。まず何から手を付けたかというと…

元無職のマネージャー、仕事に手を付け始める。【転職回顧録-管理職編3/16】
座学期間が終わり、いよいよ一応独り立ちということになるが、直属の上司もいないということもあり、若干不安だった。
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