【無職中年男は再就職できるのか? 転職回顧録-83】無職中年男、出社二日目で戸惑う!

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入社二日目


前日と同じように、この日も座学で一日を過した。

そして、私の直属の上司が見当たらない理由を知らされることになった。

なんと、契約期間満了のため、一週間前に退職していたのだ。

契約期間満了ということは、私の上司となる人はそもそも契約社員として入社していたのか?
そして、契約を更新することなく退職したのか?

こんな怪しい状況ならば、私の雇用形態も確認しておかなければならない。
この会社は知名度こそ低いものの、業界では名の通った企業であり、そのあたりは間違いのないはずなのだが…

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そこで、勤務条件を確認したいから雇用契約書を発行してくれと依頼すると、「とりあえずこれで…」ということで仮の書類を渡してくれた。

「仮?」と不思議に思って内容を確認してみた。

そこには試用期間六か月の正社員と記載されておりその点は安心したが、肝心の給与の欄が空白になっていた。

こんなものはもちろん無効なので、どういうことか尋ねてみると、大体の給与額はほぼ固まっているが、最終的に社長の承認がいるそうだった。

社長が出張から戻り次第、なるべく早く作成して書類を渡してくれるということだった。

私ももう少し詰めておけばよかった。

ただ私はここで働きたいし正社員としての身分も確認できたので、色々な不満はあったが、そこは目をつぶることにした。

しかし、大きな不安が一つある。

それは、私の上司がいないということは、業界未経験かつ新任の私がいきなりこの事業部の責任者になってしまったのだ。

これには焦った。

そもそも私は一連の事情を全く知らされていなかった。
寝耳に水とはこのことだ。

もう訳が分からない。
そんな組織があり得るのか?

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たしかに私はマネージャー職として入社したのだから、ゆくゆくはそういうポストも狙っていくべきなのだろうが、この段階でいきなりというのは、いくら何でも乱暴すぎる。

見方を変えればものすごいチャンスではあるが、何も知らない男にいきなり務まるような仕事ではない。
とてつもなく大きな不安がよぎってきた。

こんなモヤモヤした一日だが、その日も諸々の業務説明が終わり帰宅することにした。

それにしても、雇用契約書の発行が遅れていたり、直属の上司が一週間前に退職していたり、怪し雰囲気が漂いだした。

そこで、同期入社の例の人にも様子を聞いてみることにした。
この人は見た目がクマのようなので、「熊さん」と名付けることにする。

こういう時に同期入社がいると心強い。

メールで連絡してみると、熊さんもちょうど帰宅するところだったので、昨日の喫茶店で待ち合わせすることにした。

私は先に店に入って5分ほど待っていると、彼がやってきた。

挨拶も早々に、今日の出来事を熊さんに話してみると、上司がいなかった件は別として、雇用契約書の件は私と同じだった。

たしかに初日、給与は少なくとも~円以上として決定しているが、どの程度まで上積みできるか検討中であることは聞いている。

ここは会社を信用してう少し待ってみることにした。

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いつまでたって発行してもらえない場合は職を辞するだけだ。
そんないいかげんな職場で勤めていても、後々大変な状況に追い込まれるのは自分だ。

やはり、会社は実際に入社してみないと分からないものだ。

どんな中小企業でも、そのあたりはもうちょとしっかりしているものと思っていたが、まさか、この会社がそれに劣るような対応しか取れないとは…

まあでも、熊さんにこのことを相談してよかった。

それにしても直属の上司がいないことを知らせてもらえなかったことは解せない。

後日、この真相が明らかになる…(回顧録-84へ続く)

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