40代元無職中年男、出張先で邪魔者扱いされる【転職回顧録-管理職編7/15】

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ここまでのおさらいと今回のお話

ついに憂鬱な出張が始まる。

まるで地獄の入り口に自ら足を踏み入れようとしている気分だ。

イベント期間中、あの役員連中とずっと一緒だなんて、どういう罰ゲームなのだろう…何かにつけて叱責されることは分りきっている。

考えただけで吐き気がしそうだったが、大きなイベントだし私が部門長だし、とても休むわけにはいかない。

私は憂鬱な気持ちで家を出て、滞在予定のホテルに出発した。
はたしてどんな一週間になるのだろうか?

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重い足取り

家を出た瞬間、憂鬱な気持ちが私を襲ってきた。

なにせこれから約一週間ずっと、あの大嫌いなパワハラ社長と行動を共にしなければならない。

考えただけでも吐き気がしそうだ。

とはいえ、弱音ばかり吐いていられない。

責任者として数字や今後の展望などについて意見を求められることもあるので、そのあたりは念入りに準備をしておいた。

しかし、会場間の移動や昼食などはずっと一緒だ。

ちなみに何故だか知らないが、普段の昼食のたびに社長から「お前と一緒に昼飯を食べたくない」と言われる。

まったくバカも休み休み言ってほしいのだ。

私だって好きで一緒にお昼を共にしているわけじゃない。半ば強制的にあんたの相手をしてるんだよ。もしかして、私が好きで一緒にご飯を食べているとでも思っているのか!?

こっちだって1秒たりとも一緒にいたくないんだよ!

とまあ、ひとしきり愚痴を吐いたところで、イベント初日のスケジュールをご紹介↓。

まず、裏方仕事がメインである我々社員は、前日に宿泊先ホテルに現地集合することになっていた。

ちなみに会社のお偉方の宿泊先はもちろん超一流ホテル。そして我々社員もその恩恵にあずかり、同じホテルに一人一部屋が割り当てられている。

この出張で唯一楽しみなことを挙げるとするなら、このホテルに宿泊できることくらいだ。

全員がロビーに集合したところで、明日からの段取りを確認し、荷物の搬入を済ませてからその日は解散となった。

本来ならば部屋でゆっくり英気を養うと言いたいところだが、そうもいかない。

なにせ明日の予習をしなければ地獄を見る可能性が高いからだ。

胃がキリキリと痛む。内定が出た時の気分と比べるとまるで天と地ほどの開きがある。

イベント期間中の出来事

連日、複数の部屋で様々な会議が行われる予定になっており、私は社長に同行してほとんどの会議に出席することになった。

そしてイベント期間の様子は大体、次のような感じだった。

◆一日目:
初日はあまり話題を振られることなくなんとかやり過ごすことができた。

◆二日目:
恐れていた事態が起きた。

細かな数字の報告を求められたが、即座に答えることができなかった。幸い、他の社員がフォローしてくれたため、なんとか事なきを得ることができたが、それを良しとしなかったのが社長だ。

Image by Gerd Altmann on Pixabay

会議終了後、社長から別室に呼ばれ、「さっきの質問に答えられなかったのはお前の不手際だ」と厳しく叱責された。

そして、「こんなことが続くようだと先は長くない。代わりはいくらでもいるんだ」とすごまれた。

まったくやってられるか!

◆三日目:
社長のカバン持ちに徹した。

カバン持ちだが、移動中は常に私への小言のオンパレードだ。

時折、自慢話も出てくるため、それに乗っかって話を膨らませるようとすると「馬鹿者!お前は本当に頭が悪いな」などと怒られる羽目となった。

どう答えてもこのパワハラじいさんと会話することは不可能なのだ。

私はこの人に嫌われていることを確信した。

◆四日目
やっと最終日。

結局、何もいいところなく出張が終わった。

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元無職の管理職、のけ者にされる

イベント終わりに参加者全員で集合写真を撮ることになった。

しかし運悪く、私は他の雑務の後始末があった。

そのため、私はその写真撮影に参加することはできなかったのだが、まあそれは仕方ない。
私は別に写真に写りたいわけではない。

問題は、そもそも写真撮影があることを知らされていなかったことだ。
つまり、私がその場にいないタイミングを見計らって写真撮影をはじめたのだ。

どうやら、のけ者扱いされたようだ。

子供のいじめのような扱いを受けたことにガックリときた。これが大人のすることだろうか。

こんな扱いは後にも先にもこれが初めてだ。まさに心身ともに疲労困憊。

私は、会場に残った荷物を会社に送るように宅配業者に依頼してから帰路についたが、この職場には長く居続けるべきではないかもしれないと考え始めていた。

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◆ 転職回顧録-管理職編8/16へ続く

地獄の出張を終えてグッタリする私。もうこの会社ではやっていけないのかもしれない…

元無職は地獄の出張から帰還した【転職回顧録-管理職編8/15】
「最近、口数も少ないし、無表情っぽくない?」家では自分の精神状態をなるべく隠しているつもりだったが、あまり効果がなかったらしい。まったくダメな夫だ。理不尽ともいえる罵声や怒声を浴びながら、仕事を進めた。
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『40代元無職中年男、出張先で邪魔者扱いされる【転職回顧録-管理職編7/15】』へのコメント

  1. 名前:m 投稿日:2017/12/22(金) 21:08:52 ID:56e48faae 返信

    更新楽しみにしてました!
    クセのある社長ですが、お幾つくらいの方なのでしょうか?
    新しく入ったばかりの中途社員に完璧を要求するのは酷だと思いますが…

    あと、パソコンからだとコメントができないと思われますので、報告いたします。

    • 名前:middle-man 投稿日:2017/12/23(土) 16:12:19 ID:44a7e608a 返信

      mさま
      いつもコメントありがとうございます。
      この社長、私がこれまでに接してきたことのない強烈な個性の持ち主です。
      さて、私がこれからどうなるか、引き続きお楽しみください。
      最近、私生活が忙しく更新頻度が落ちていますが、どうかご了承ください。

      また、PCからコメントできないとのこと、ご指摘いただきありがとうございました。
      ソフトの不具合が原因と判明しましたので修正いたしました。
      これからもどうぞよろしくお願いいたします。