Cafe de 無職

~40代、50代の無職が集う場所~

【転職回顧録-89】この仕事もう続けられないかも・・・

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ボスからの度を過ぎた厳しい叱責、おかしな仕事の進め方。
全てのことに違和感を覚え始めた私は熊さんに電話で相談してみることにした。

電話したその日の夕方、いつもの喫茶店で落ち合うことになった。
私より少し遅れてやってきた熊さんの顔もどことなく沈んでいるように見えた。

席について、二人でコーヒーをすすりながら、まずは私の近況を伝えた。
すると、熊さんも同じような状況らしい。
私の部署だけではなかったのだ。

そして、熊さんから思いもよらぬ言葉を聞くことになる。
「俺、もうやめようと思う」

びっくりした私は、彼の話をもう少しを聞いてみることにした。
それによると、一日に何度も電話がかかってきて、そのたびに怒鳴り散らされ、精神的に限界の状況らしい。どうやら、状況は私と全く同じだ。

こんな話を聞いているうち、私も徐々に、この組織でこの先何十年も今の状態を続けられる自信がなくなってきた。
世間一般の人からしたら、この不景気のなか、多少の我慢も必要だと言われるかもしれない。
しかし、パワハラを受けている張本人からすれば、多少の我慢どころの話ではない。
精神を病むか病まないかのギリギリのところまで来ているのだ。
一度うつ病になってしまったら、それが回復するまでとてつもない時間がかあってしまう。
そうなってしまったら誰も責任など取ってくれない。
自分ひとりなら最悪まだよいが、熊さんも私にも妻がいるのだ。

どうやら、今後の身の振り方をあらためて考え直さなければならない段階に来ているようだ。お互い、精神的なバランスを崩さないように十分気を付けようということでその日は解散となった。

過酷な状況に置かれているのは私だけではないが分かっただけで、少し気が楽にはなったが、私には非常に憂鬱なことが待ち受けていた。
それは、一週間にわたって開催される大きなイベントが翌週に控えていることだ。なにが憂鬱化というと、このイベントにはパワハラを行う社長とその役員一同が勢ぞろいするからだ。
私は上長として彼らに付いて回ることになっているため、常に罵倒の嵐を受け続けることが予想される。こんなのは地獄以外の何物でもない。
考えただけでも胃がキリキリと痛かった。
しかし、妻にはあまり憂鬱な表情を見せるわけにもいかない。

そして、ついにイベントの当日がやってきた。
私は一週間分の荷物をキャリーケースに詰め、重い足取りで家を出るのだった。(回顧録-90へ続く)

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