戦力外通告を受けた元無職のダメ営業マン【転職回顧録-営業マン編13/19】

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ここまでのおさらいと今回のお話

ついに戦力外通告を受けた(回顧録-38を参照)。

つまりは非常なクビ宣告。

これでまた無職に逆戻りになってしまった。

仕事の向き不向きのせいにするわけではないが、自分にとってあまりにチャレンジングな仕事を再就職先に選んでしまったのだろう。

安易に仕事を選んでしまった私のミスだ。

そして私は、意を決して妻と義両親にクビ宣告を受けたことを報告した。

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人生で最も嫌な報告

ダメ営業マンはついにクビ宣告を受けた。
いつもなら、こんな大事なことはすぐに妻に電話していた。

しかし、この日ばかりはそんな気分にはなれなかった。

半年以上かけてやっと見つけた仕事なのに…妻や義実家にどう説明しよう…私はうなだれながらそんなことばかりを考えていた。

私の心境を映し出すように、この日は夕方から雨が降っていた。

傘を持っていなかったので、自宅の最寄り駅まで車で迎えに来てくれるよう妻に電話した。

10分後、妻が来てくれた。

ありがとうと言って車の助手席に乗りこみ、水滴のついた車窓からボンヤリと外の景色を眺めていた。

途中、ファミレスに寄ってもらうことにした。そこでご飯を食べながら、退職のことを話そうと思ったからだ。

5分ほどしてファミレスに到着し二人でテーブルに着くと、私はドリンクバーのコーヒーで一息入れた。

『今日は天気が悪いね』などと雑談を交わした後、意を決して、仕事の成績が芳しくなかったことや、戦力外通告を受けたことを謝罪とともに妻に伝えた。

すると妻はこう言ってくれた。

『しょうがないね。次の仕事が決まるまでアルバイトでもして頑張ればいいじゃん』

私は妻の言葉に力なく頷くしかできなかった。本当に情けなかった。

これからしばらくはアルバイト生活が続く。なかなかつらい。

しかも、こんな中年男を雇ってくれるところなどあるのだろうか。

今後の人生設計はまたしても不透明なものになってしまった。

ただ、言い出しにくかったことを告白できたことで少しだけ気分が軽くなった。

そのせいか、注文したハンバーグ定食はいつもよりも少しだけおいしかった。

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クビ宣告を告白

クビになったことは妻には伝えた。

しかし、まだ大仕事が残っている。

最も報告しづらい相手にこの辛い事実を伝えなければいけない。その相手とは言うまでもなく、義父と義母だ。

これだけはその日のうちに終わらせたかった。
妻もその方がいいと言った。

そして、そのまま妻と義実家へ向かった。

私達の突然の訪問に驚いていたようだが、まさか私がまた会社を辞めることを知らされるとは考えもしなかっただろう。

リビングに通されて、出されたお茶を飲む。

そして私は意を決して、事の顛末を報告した。

この退職は自分の力不足が招いたものではあるが、自ら望んだ結果ではないということを伝えた。

この話を聞いた義両親は驚くやら嘆くやら、どう返事をしたらいいか戸惑っているようにも見えた。

これからの生活をどうするのか聞かれたので、多少の蓄えもあるし、アルバイトもしながら次の職を探すことを伝えた。

義両親としては私に言いたいこともたくさんあっただろうが、これからも二人で頑張りなさいと言ってくれた。

やっと報告すべき相手に報告ができたので、肩の荷が少し下りた気がしたが、申し訳ない気持ちで一杯で、私は義父と義母の顔を見ることができなかった。

そういえば、妻との交際が始まった時や結婚を決めた時、義両親へのあいさつのためにここへ来たのは四年前だ。

その時の私はどこか誇らしい気分だった。

しかしわずか数年でこうなろうとは…。あの時に比べて、今の自分は見るも無残な姿になってしまった。

さて明日は、退職までの具体的なスケジュールを決めなければいけない。

出社したら堂々と退職することを伝えよう。
なぜかふいにそう思った。

しかし、その他に気になることがある。それは彼のことだ。
そう、マツダくん。

退職が決まったとはいえ、まだOJTの途中だ。
彼とはもう少し付き合わなければいけない。

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そして、明日以降、怒涛のOJT兼引継ぎ業務が私を待っているが、それは次回の記事に報告したい。

◆ 転職回顧録-営業マン編14/19へ続く
会社に退職することを伝えた。そしてマツダくんへの怒涛のOJTが始まる。
クビ宣告を受けた営業マン。新人を指導する。【転職回顧録-営業マン編14/19】
私の後を引き継ぐのはマツダくんだろう。今のマツダくんにそれを引き受けるだけのキャパがあるだろうか。
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